和参梵。 伊達と芋煮の旅 四。 忍者ブログ
自由人の遊び場。
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 部屋の大掃除してたら本棚の奥から風と木の詩が出てきて読み漁ってたらAM2:00だった。
何回読んでも面白いし泣けるなぁ~・・・・ってかこれアニメ化してたとは、スキャンダラスな!

IMG_0593.JPG 松島で遊んだ3日目のお宿は「不忘閣」さまでーす。このお宿、歴史はしこたま古いです、外観廃校みたいだけど(笑)古くは伊達藩の別荘で、その後もたくさんの文人が滞在したという古い物件好きにとっては垂涎の宿なんですな。私がここを知ったのは10数年前になんかの旅番組で「政宗が入った風呂がそのままある」とかなんとかで紹介されてて、なんとなーくへぇーそんな宿があるんだー凄いなー、くらいにしか思ってなかったのが、今になって掘り起こされた次第であります。今はあちこち改装されたり新しくお風呂が出来てたりしてるみたいでしたー。
宿は中庭を囲んで本館、別館、離れの不忘庵、昔の湯治客用の施設となってて、実はこの不忘庵が訳アリ物件だったりする(笑)私達は事前に調べておいたからよかったけど、この離れ、山の上にあるんでそれまで地獄の100段階段を登らねば辿りつかないという、離れとは名ばかりのお部屋なんですねーこれが。まぁ、眺めはいいらしいけど(フォローにならないよ!)
IMG_0549.JPG 若いんだから100段階段部屋のほう泊まれよ、とか言われそうだけど、温泉巡りしたかったから別館の新しいお部屋に泊まったっぞ!部屋からは中庭の青根御殿が見えてなんとも贅沢な気持ちになれますわー、あ、青根御殿については後ほど説明するっす。伊達藩の別荘ってことで、部屋になぜか横光版「漫画・伊達政宗」が置いてあったり、フロントに小十郎さん小説が置いてあったりと凄絶に伊達氏プッシュしてあった(笑)ちなみにお部屋はすっごい広くて軽く4,5人は泊まれそう。新築ってことでトイレもキレイだったし。¥1,000の差だったら絶対こっち泊まったほうが良いと思う。(話によると、100段階段部屋のトイレは和式があったりするらしい・・・)翌日の話だけど、青根御殿を案内してくれた宿のおばちゃんに「どちらのお部屋に泊まってるの?」と聞かれたんで「別館の方です」って言ったら「あっ、そうか~歴女か~」って言われたんですが・・・・。何故?歴女の皆さんは別館しか泊まらないんですか・・・・??100段階段部屋は泊まらないんですか・・・・??っていうか心外だわ!私は古い物件好きなちょっとオタクな沖縄病患者です!!って言えば良かった。
 さて、お風呂にします?お食事にします?それとも・・・・政宗さんにします?(阿呆)ってな順番でまずはお風呂の御紹介から。
IMG_0518.JPGこのお宿自体が資料館みたいなもんなんですが、お風呂も素晴らしかった!ってかなにげに私今まで行った温泉の中で一番じゃなかろうかってぐらいに風情、というか歴史の重みを感じた!お風呂は貸切の蔵湯(右画像)と大浴場の大湯、新湯などなどいろいろありましたー。湯巡り楽しい!そして、なにがすごいって、風呂釜の部分はざっと500年前から変わらんという!んで、その中には伊達一門の人たちが入った風呂とか政宗さんが入った風呂がそのまま今も使われてるんですね。
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どのお風呂もほんとに素敵だったけど、個人的に気に入ったのが貸切の蔵湯。最近新しく作ったお風呂らしいけど、その名の通り、伊達さんちの蔵を改造して中に総ひのき風呂を置いたというなんとも贅沢なお風呂です。貸切だけど、湯船は軽く5人は入れるくらい広々してるし、蔵の中なんですっごく天井高くて静かでイイ!泉質もなかなかよかったんでひたすら風呂の真ん中にぷかぷか浮いてましたwやっぱ岩風呂よりひのき風呂が好きだなぁ~。


DSC05374.JPGで、これが大湯。写真じゃわかりにくいけど、ここかなり大きい!古くは伊達家の人達、その後は湯治客がみんなでわいわい入ってたお風呂だそう。確かにつめて入れば1クラスくらい入りそうだ・・・。面白いことに、蔵湯も大湯も脱衣場と風呂場が一体構造になってて、風呂釜の横の広いスペースで脱いでそのまま入るってかんじは初めてだったなぁー。たしかシャワーとかもなかったわ。いや、それでこその歴史ある湯治場ですな!この大湯も広いうえに天井も高いんで流れ出る温泉の音を聞きながらまったーり出来てイイです。湯治しながら当時に思いをはせたり・・・・(くだらない(死))

IMG_0547.JPGで、これが新湯。その他与謝野さんとか芥川さんとか名だたる文人墨客の皆さんが入ったとか。そんな由緒正しいお風呂にわたくしも僭越ながら入らせて頂きましたwwというかね、この新湯、夜はもんのすごい真っ暗で女1人で入るのは結構勇気いるよ(死)しかもこの風呂、建物の中でも離れの方にあって、その先行き止まりで夜の廃校みたいな風情なんで恐ろしかった・・・・(涙)朝入った時は、木漏れ日で湯船がキラキラしててすごいよかったけど。
湯船は小さめで、2人入ったらいっぱいいっぱいかなー。まぁ他人だったら2人で入ったら気まずい距離かも。風呂釜はさすがに古い!
 どのお風呂も五感で楽しめる素敵風呂だったけど、私が特にイイと思ったのが、風呂のライトアップの仕方なんですな。最小限の照明と間接照明を使って雰囲気を出しながら主役の風呂釜を美しく照らして自然光も上手く取り入れてあって、ここのお宿は本当にお風呂を大事にしてるんだなぁとしみじみ感じた。蔵湯とかある種の舞台みたいだったもん!お風呂なのに「荘厳」という言葉がぴったりだった!一眼持ってあちこちの風呂誰も入ってないの見計らって写真撮りまくってた気持ち悪い2人組でしたー。(写真撮るために貸切りプレート立ててすいません・・・)談話室のある湯治棟には風呂上りのマッサージイスが置いてある小さな部屋もありました。なんか、おばあちゃんちの縁側の風情だった(笑)館内にあるものはどれもアンティーク、というか東北地方の古い民芸品とかで雰囲気あってよかですたいv談話室ではなにげに伊達さんグッズをプッシュしてあった(笑)あ!あと談話室には田楽とか焼酎が置いてあるんで勝手に飲み食いできる!(してないけど)談話室の前は中庭になってて、夜になると青根御殿もライトアップされてなかなか素敵でしたー。

お次は料理!普段は食事処があって個室で頂くらしいけど人数の関係でお部屋食になりましたよー。
先に言っとくけど、ここでもやはり芋のヤツが出たよ・・・。しかも今度は仙台式・・・(笑)仙台式は煮物風というか豚汁風だったけど、それよりなにより3日連続で芋煮食べたら流石に飽きるってもんよ・・・・(死)
IMG_0539.JPGメニューは結構豪華だったな。仙台寄りなんで海の幸も新鮮豊富で美味しかったし、味付けがどれも優しくて口にあったわー。そして、素晴らしいです!お椀のふたには伊達家の家紋が!さすが!戦〇魂とかで売ってるもんとは違う、モノホンだよ!(落ち着け)中身は温麺だったかな。そうめんと思ってずるずる食べて後で気付いたけど。メインは「政宗鍋」という松茸と牛肉の鍋だったけど、季節によって政宗鍋の中身は変わるみたい。政宗さんがここ不忘閣の裏山でキジを狩って鍋にしたって話らしい。
翌日の朝食もかなり美味しかった!特につみれ汁が美味かった!朝はさすがに芋煮は出なかったけどナ!(笑)
IMG_0585.JPG 朝食の後は、希望者は宿の人が館内と青根御殿を案内してくれます。ここ泊まったらこれは絶対参加するべきですよ!
昔使われてた湯治客の宿泊棟から渡り廊下を渡って御殿に行くけど、途中途中で裏話を聞かせてくれたりして面白い。この青根御殿自体は昔政宗さんがここに湯治に来た時の別荘として使ってた建物なんですね。残念ながら1回燃えて現在のは立て直したものらしいけど。
2階建ての内部は部屋を囲んで廊下があるつくりでところせましと恐らくお宝であろうものが並んでてすごい!というより、置く場所に困ってとりあえず寄せて並べた感が・・・・(汗)しかもそれも一部で、蔵の中にはもっとたくさんお宝が眠ってるとか。
貴重な資料とかほいほいそこらへんに置いてあって触らせてくれたりして、ここ、下手に博物館行くよりよっぽどすごいと思う・・・。政宗さんの直筆掛け軸が普通に壁に掛けてあったり・・・・(汗)。
あと、政宗ダディの鎧兜も展示してありますよ~。(下写真奥)IMG_0565.JPG


ダディの鎧すっごいオサレだった!(笑)色使いも柄もモダンでキレイ!政宗さんのセンスのよさってダディゆずりなんだろうなぁ、とか思った。松島の歴史館と部屋においてあった横光伊達政宗読んでダディについても色々わかったけど、こういう言い方変なんですが、しっかりしたお父さんだったんだなー(笑)と。亡くなり方もドラマティック(涙)その時丁度政宗さんは狩りに夢中だったというのがまた涙(笑)BASARA小説では政宗さんがダディごと敵を射抜いたことになってたけど。まぁ、そっちの方が美談だよな・・・。
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IMG_0573.JPG










高台の上にあって、さらに2階建てなんで見晴らしはすごくいい!政宗さんは青根御殿の2階の北側の部屋に滞在してたとか。で、もしもの時は仙台の青葉城からのろしが上がってそれが窓から見えたそうです。確かに、太平洋も見えそうなくらい高い場所だったな。きっとここから見る景色ってその頃から変わってないんだろうな~。仙台って空気が澄んでるから夕焼けとかキレイそうやー。400年って長いようで短い!1人の人間の寿命4回分!(笑)その400年でいろいろ進化したよなー、しみじみ。

IMG_0555.JPG欄間も伊達家の家紋!この家紋使用していいのは松島の瑞巌寺とここ不忘閣さんだけとか。竹に雀彫るの大変だったろうなぁ。

 ちなみに、この不忘閣さんの名前の由来ですが、昔政宗さんがここに滞在したときにいたく感動して「不忘」と名づけたのが由来だとか。確かに、私にとっても不忘な宿でしたわ。まるで博物館に泊まってるように歴史にどっぷり浸かって温泉でまったりして、それで¥15,900とは安い!安すぎるYO!また行きたいよ~。人には教えたくない穴場宿でしたvいや、ホント良いお宿だったわいvvソフト面は微妙だったけど(笑)
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